AutoHotkeyでウィンドウの表示方法(最小化、最大化⇔元に戻す、閉じる)を変更する方法を解説します。

ウィンドウの右上にある、
 を、キーボードで操作できるようにしようというものです。

Windows標準だと Alt+Space+N (or R or X) で出来ますが、
3つキーを押すのは少し面倒ですね。

本ページでは、「Ctrl+特殊キー(変換・カタカナひらがな・半角/全角)で実現する方法を紹介します。


ウィンドウの最小化

↓例として、「Ctrl + 変換」 でウィンドウを最小化するスクリプトです。

^vk1Csc079::PostMessage, 274, 61472, 0, , A

(設定ファイルの編集と再読み込みについては、使ってみよう を参照してください。)

行頭の「^」は、「Ctrl」を表し、「vk1Csc079」は「変換」キーを表します。
この2つで、「Ctrl」を押しながら、「変換」キーを押すことを表します。

続いて「::」を記述し、以降に実行するコマンドを記述します。

PostMessage は、かなり難しいコマンドなのですが、Windowsのコマンドに対応するメッセージ番号を指定してコマンドを実行するコマンドです。

今回の例では、ウィンドウの最小化に対応するメッセージ番号を、PostMessage に送り込んでいるというわけです。

行の最後にある「A」は、アクティブなウィンドウに対して実行することを表します。
(はじめは戸惑いましたが、慣れると覚えやすくて便利な「A」です)





ウィンドウを最大化⇔元に戻す

「Ctrl + カタカナひらがな」で、ウィンドウを最大化⇔元に戻すを実現するスクリプトです。

^vkF2sc070::
WinGet, tmp, MinMax, A
If tmp = 1
WinRestore, A
  Else
   WinMaximize, A
Return
複数行のスクリプトなので難解ですね。。上から順に説明します。

行頭の「^」は、「Ctrl」を表し、「vkF2sc070」は「カタカナひらがな」キーを表します。
(スペースキーの2つ右くらいにあるやつです)

WinGet の行では、MinMax で「A」(最前面ウィンドウ)の表示状態を取得し、「tmp」に入れています。

「If」からの4行でやっていることは、
・ウィンドウが最大化されている場合(tmp=1)、元に戻す「WinRestore」
・ウィンドウが最大化されていない場合(tmp≠1)、最大化「WinMaximize」
です。


ウィンドウを閉じる

「Ctrl + 全角/半角」で、ウィンドウを閉じるスクリプトです。

^vkF3sc029::WinClose,A
^vkF4sc029::WinClose,A
「全角/半角」キーを使うときには、2行必要なのがポイントです!

vkF3sc029 も、
vkF4sc029 も、
共に「全角/半角」キーを表しているのですが、ちょっと特殊なキーなのです。

1回目に押したらスイッチがONになって、
2回目に押したらスイッチがOFFになるような仕組みになっています。

1行しか書かないと、2回に1回しか有効にならないので注意です。

その後の「WinClose」は、ウィンドウを閉じるAutoHotkeyのコマンドです。

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